FlyFishing
アウトドアスポーツが盛んになって、多種多様なフィッシィングスタイルが生まれてきています。
そうした中で最近ではルアーやフライといったスポーツフィッシィングが注目され、特に若者を中心に人気のバスフィッシィングは、今では磯釣りと肩を並べるほど台頭してきています。
また、最近では『擦れた(賢くなった)バス』を釣るためにフライで釣る方法も行われているようです。
そこで、これから始める『フライフィッシィング』の入門編として、まずは『トラウト(渓流魚)』を対象としたフライフィッシングを紹介します。
初春から盛夏まで、清流のせせらぎや野鳥の囀りを聴きながらのんびりと釣りをする。
釣りをしている間はまるで別世界にいるような錯覚さえ起こる、これがフライフィッシィングの醍醐味であり、面白さなのです。
まずは渓流に出掛けて自然に溶け込んでから、釣りをするもよし、キャンプをするもよし、フライフィッシィングに限らず、楽しみ方は多種多様です。
フライフィッシィングは確かに面倒くさく、難しいものですが、釣りを愛する方ならば一度は経験してみるのもいいかもしれません。
きっとみなさんにとって新しいフィッシィングスタイルが生まれてくるかもしれません。
トラウト(渓流魚)
おおまかに 「ヤマメ(アマゴ)」「イワナ(ゴギ)」「ニジマス」「サクラマス」等が山陰地方では対象魚となります。
山陰地方の渓流は島根県下は3/1〜8/31の6か月間、鳥取県下は3/1〜9/30まで解禁されていますので、特に釣り物の少ない初春や盛夏は結構楽しむことができます。
ヤマメ(山女魚)
基本的には日本海へ流れ出す川には『ヤマメ』が生息しています。
しかし、昨今では放流が進んでいるため『アマゴ 』も数多く見られるようになりました。
アマゴの特徴は体側に『赤い朱点』があります。
イワナ(岩魚)
島根県側にはの岩魚の亜種である『ゴギ』が生息しており、頭の上の斑点に大きな特徴があります。
ゴギは放流魚ではないので、その数も激減しており、絶滅の危機にあります。
鳥取県側には全国各地で多く見られるニッコウイワナが生息しています。
タックル(道具)
最近では一式揃ったキットものが各メーカーからたくさん販売されています。
中にはフライで使用するタックルのほとんど(ロッド、リール、ライン、フライ、リーダー等)が揃っていますので、買ったその日からでもすぐにでも釣りに行くことができます。
ちなみに私の場合、いわゆるキット物を購入しましたが、十分満足して今でも使用しています。
以下に個別に購入される場合のワンポイントアドバイスを記載します。
参考になれば幸いです。
ロッド(竿)
渓流で使うのであれば『#3』(番号が大きいほど対象となる魚が大きくなると思ってもらえればOK)の『7フィート前後』 のロッドをお勧めします。
私のよく釣行する渓流ではブッシュや立枝が多いうえに川幅が狭いので、長いロッドを振り回すとすぐに引っ掛かって釣りにならなくなるので、今では6フィート/#3のロッドをメインに使用しています。
ただし、大きな川に釣行する場合に限っては少し長めの8フィートのロッドを使用しています。
フライ
最近はフライそのものが販売されていますが、高価な上に数が少ないので、出来ることなら自分で『タイイング』(毛バリを自分で作る)することをお勧めます。
というのも、キャストしているうちにロストしたり、ささくれて使い物にならなくなってしまうことが多いので、どうしてもたくさんのフライが必要とまります。
かえって自分で作ったほうがはるかに安上がりな上に、安心して釣りができるからです。
最近ではタイイングキットも安価で販売されていますので、タックル購入時に併せて購入しておく大変便利です。
使用するフライは『ドライフライ(水面に浮くフライ)』がほとんどで、その中で自分でタイイングしやすいフライを2〜3種類選択すれば十分だと思います。
たとえば『エルクヘアカディス』や『CDCメイフライダン』などは比較的作り易く、そこそこ釣れるので、私はこの2つのフライに『パラシュ−トパターン』を入れて釣行しています。
エルクヘアカディス
CDCメイフライダン
フック
フックサイズは#12〜#18のもの(番号が大きくなればフックは小さくなります)を中心に、初春は#16〜#18の小さめのものを、盛夏は#12〜#14の多少大きめので、バーブレスフック(スレ針)を使用しています。
バーブレスフックは魚に触れることなくリリースできるので大変便利です。
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その他小物類
ウェーダー
渓流でフライをキャストするとなると、どうしても川の中へ立ち込む必要がでてきます。
絶対とは言いませんが、できることならウェーダー等があれば釣りの幅が広がります。
また、渓流に限らず他の釣りにも使用することができます。
ベスト
小物類を持ち歩く場合には大変重宝します。
フライフィッシング専用のものでなくても、いろんな釣りと兼用することも可能です。
フロータント
ドライフライを使用する場合にはフライが水分を含んで浮かなくなってしまいます。
そういう場合にフロータントを使って浮力を復活継続させます。
液状タイプやパウダータイプ等それぞれ使い分けますが、ドライフライの場合は一般的に使い易く、速乾性の高いパウダータイプのフロータントが良く使われます。
ランディングネット
大きな渓魚を取り込む場合というより、どちらかと言えば渓魚を優しくリリースする場合に使用されることが多いのがランディングネットです。
渓魚へのダメージを少しでも和らげ、魚体に触れるにとなく、元気なままリリースするためにも是非とも用意して頂きたい道具です。
出来うることなら、網目が細かい物の方が渓魚へのダメージも少なくベストです。
フィシィングエリア(釣場)
渓流釣りを楽しむために必要となるのが『遊漁証(鑑札)』です。
河川ごとに管轄する漁協が違いますので、遊漁証は各釣具店で購入しましょう。
山陰地方のほとんどの河川にはそれぞれ『漁協』が存在し、我々釣り人の支払う遊漁料によって渓魚をはじめ鮎やコイ・フナ等が放流されている訳です。
よく通う河川では『年券』を購入される方が良いでしょう。
基本的には、1000m級の山に源流を発する川であれば、水量、水質、水温等から渓魚の生息は期待できるものと思われます。
そうした川を一つ一つ探り当てるのも楽しみの一つです。
山陰地方にも沢山の素晴らしいフライフィッシィングエリアが数多く存在します。
たとえば、高津川水系などには未だ未開の自然が沢山残っており、当然のこと魚影も濃い(=熊さんの濃さも)訳です。
フライフィッシィングは単に魚を釣ることだけが面白いだけで無く、たくさんの素晴らしい自然に触れられる楽しさがあります。
県名 | 漁協名 | 住所 | 連絡先 | ホームページ |
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鳥取県 | 千代川漁協 | 鳥取県鳥取市河原町長瀬 34-5 | 0858-85-0853 | ホームページ |
鳥取県 | 天神川漁協 | 鳥取県倉吉市西倉吉町 7-12 | 0858-28-1011 | ホームページ |
鳥取県 | 日野川水系漁協 | 鳥取県米子市熊党 410 | 0859-27-3257 | ホームページ |
島根県 | 斐伊川漁協 | |||
島根県 | 神戸川漁協 | ホームページ | ||
島根県 | 江川漁協 | 島根県邑智郡川本町大字因原 567-1 | 0855-72-0055 | ホームページ |
島根県 | 周布川漁協 | 那賀郡金城町波佐 | 0855-44-0146 | |
島根県 | 三隅川漁協 | 0855-32-0045 | ホームページ | |
島根県 | 高津川漁協 | 島根県益田市神田町イ614 | 0856-25-2911 | ホームページ |
とは言いながらも、やはり釣行できる川といえば、どうしても近場が中心になります。
特に島根県東部となると『里川(水田や民家の間を流れている川)』が中心になります。
川幅も狭く、ブッシュや立木が多く、とてもフライをキャストするスペースもままならないのですが、そんな中で釣れた渓魚にはこの上ない程の愛おしさが募ります。
というわけで、初回は『FlyFishig』を特集してみました。
これからは日に日に暑さが厳しくなってきますので、納涼がてら渓流に出掛けてキャンプでもしながら釣りを楽しんでください。
ただしゴミは必ず持ち帰りましょうね。