2001年10月11〜14日
国立京都国際会館にて日本臨床眼科学会が開かれました。
当院院長、市岡伊久子は12日に
『緑内障の眼底所見と視野』につき発表しました。
これは、早期緑内障も詳細な眼底検査により発見できること等より、眼底検査の重要性を示したものです。
最近は正常眼圧緑内障といって眼圧が正常なのに神経が弱ってくるタイプの緑内障が増えていると言われており、新聞、テレビ等でも騒がれております。
はっきりした原因はわかっておりませんが、年齢的な変化による神経の脆弱化、循環障害等による可能性が考えられます。治療は、正常の眼圧ですが、さらに点眼薬にて下げることにより、進行をくいとめる治療やビタミン剤等の神経の栄養剤等になります。
この病気の心配な点は自覚症状がかなり進行するまでない点です。
特に痛みも見えにくさもきたさず、本当に見えにくくなって気づくのは末期です。
この病気は50〜60歳以降に発病することが多いので、なるべく検診を受けられたほうがいいと思います。
また自分でもし、視野が狭くなって見えにくいところがあるのに気づけば、早い目に受診してください。
(視野は正面を片目づつで見て、見える範囲にみえにくい所や暗いところがないか調べましょう。)
臨床眼科学会は大変盛況で眼科医の多さにびっくりしました。
休診にてご迷惑をおかけしましたが、いろいろと勉強になりました。
また新しい情報を把握して、診療に役立てたいと思いますのでよろしくお願いいたします。