検診で眼底検査を受けられる方へ
“なぜ検診で眼底検査が必要ですか?”
眼底というのは、体の中で直接血管を見ることができる唯一の場所です。
他の場所では血管造影などをしないと血管の状態はわかりませんが、眼科では光を当てて覗いて見る事ができます。
高血圧、動脈硬化症、糖尿病などの成人病ではまず血管に変化が出ます。またひどくなると眼底出血などもきたします。
そのため、成人検診、老人検診などでは眼底検査が必要なのです。
“瞳を大きくして検査をしましょうと言われましたが?”
眼底検査時そのまま光を当てて検査するとどうしても縮瞳するため、周辺部まで検査できないことがあります。
少し異常が疑われる方、白内障や目の中に混濁がある方、縮瞳が強い方などはきっちりと検査をするため瞳孔を大きくする薬(散瞳薬)を用い検査しております。
散瞳薬を入れて散瞳するのに30分程度時間がかかります。診察は散瞳してからになります。
その後薬の効果が切れるのに、3〜5時間かかりますので(個人差があります)帰られてからもまぶしかったり、ピントが合いにくかったりします。
翌日にはもどりますので心配はありません。
その間、車の運転は危険ですのでやめましょう。