1.正常眼圧緑内障の現状
5.定期的に受けたい眼底検査
 
正常眼圧緑内障は40歳以上の約50人に1人にみられる病気で、決して珍しいものではありません。ですから、どのような方にも発症する可能性があります。また、末期になるまで自覚症状がありませんので、自分で発見することは通常困難です。ごくわずかな視野欠損の時期や視野欠損が明らかになる前のような早期に発見するためには眼底検査を受ける必要があります。
 

◆経過観察が大切
正常眼圧緑内障と診断された場合、完全治癒ということはありえません。ずっと経過を観察していく必要がありますので、初期段階での基礎データは非常に重要です。それらをもとに、眼科医が治療を行い、経過を観察していくことになります。したがって、治療の目安となる眼圧と視野ならびに眼底検査による視神経乳頭の観察を定期的に行うことが必要となります。また、その際に処方した薬物がきちんと使用されていないと治療方針を誤る可能性がありますので、処方された薬はきちんと使用することをお勧めします。さらに、どのような薬にも副作用があり、予期しないような副作用が生じることもありますので、おかしいことがあったら連絡してください。