今回のアンケート調査の結果から、コンタクトレンズ使用者は275人で、そのうちの26%の生徒はメガネを所持せずにコンタクトレンズのみを使用していました。コンタクトレンズは目にとって異物であり、いつ障害が起こるか分からないため、メガネとの併用が必要です。実際にコンタクトレンズの調子が悪かったという生徒が57%もいたことは大きな問題です。ソフトコンタクトレンズでは、乾く、くもる、かゆいといったアレルギーが関与するような苦情が、また、痛い、異物感、ずれるといったハードコンタクトレンズのフィッティングに関する苦情や、見えない、疲れるといったコンタクトレンズの度数に関する苦情が多くみられました。その一方で、定期検査を受けていない生徒もあり長時間装用者も驚くほど多くいました。定期検査を受けていない人、長時間装用の人で調子が悪くなる人が多いことがわかります。

コンタクトレンズは使用する期間が長くなれば長くなるほど、眼障害が発生する可能性が高くなります。したがって中、高校生のように年齢的に早くから使用する人には、より適切なレンズの選択とレンズケアの指導、定期検査の必要性の認識が必要だと思います。それには、まずは眼科医院でよく説明を聞いてからレンズを使用し、時間を守り、定期検査を受けることを心がけましょう。