パンダーズ日記  7〜8月

(8/25)「フィジーウォーター」
今週土曜に行なわれるレトロックナイトvol.2(松江テルサ)にて自分とのらはジッタリンジンコピーバンド「フィジーウォーター」にて出演予定であります。ボーカルとギターは足軽のたけちゃんと徳ちゃん。新鮮なようでわりとそうでもない、でもそれなりに面白いことができそうなメンツではないかと思ってます。
しかし今年に入って椎名林檎、ユニコーン、プリプリ、などといろいろコピーバンドをやってきましたが、今回はかなり難儀しております。早いシャッフルのリズムを全部音を埋めながら弾く、というのがこんなにも難しいものだったとは!…まぁ薄々感づいてはいましたけどね。とにかく頑張って人前でやって許してもらえるレベルまで持っていかなくてはと思ってます…まー練習あるのみ。というワケでめずらしくここのところ毎日ベースをいじっている今日この頃。パンダーズの曲で今までこんなに練習したことないなぁ(←問題発言)。

(8/24)「「HAVE SOMETHING」レコ発ライブ」
先週日曜は、ユーラスで行なわれるはずだったライヴの代替開催がLOACHであったのでそのお手伝いに行ってきました。「HAVE SOMETHING」という安来のバンドのみで制作したオムニバスのレコ発ライヴで、出演はイスラーマ、バーボンハウス、マーラーカオ、pigs、COCK、Exart、BIG BRIDGE EASTという若い面々。
LOACHでのライヴはみんな初めてという事で、最初は楽しみ半分心配半分で保護者のような気持ちで見守っていましたが、主催であるBIG BRIDGE EASTの曽我君はじめ、出演者みんなでライヴを成功させようという思いが感じ取れる素晴らしいイベントでした。終了時間もピッタリ予定通り、ゴミなども全て自分達で回収、持ち帰り、となすべきこともしっかりと行っていて、本当に感心。オッサンの出しゃばる幕はほとんどありませんでしたよ。
あとは曽我君がMCで言った「
安来をもっと盛り上げたいんです」には率直に感動。実際、観客もすごい人数が入っていたし、なかなか安来のミュージックシーンも捨てたものじゃないな、と感じましたよ。
今後は彼らともっともっと交流していけたらと思うんですが…果たして我々オッサン達の相手をしてくれるのでしょうか?(笑)、今後のLOACHに注目です。


(8/16)「やすぎ月の輪祭りアフター」
三年ぶりに出演させてもらいました、地元である安来の月の輪祭り。やまぐのプログの通り、ベリエさんの音響は本当に最高級、自分が、メンバーが、どういった演奏をしているかがバッチリわかる絶妙のバランスので気持ちよくやらせていただきました。ステージは暑いのは確かでしたが、海岸へ吹き込む清々しい風は心地よく、まぁ体力は一曲ごとに磨り減る感じでしたが、滅多に経験できない環境の中音楽を楽しませてもらいました。
しかし思うんですが、せっかくの安来の祭りなのだから来年あたりは安来のバンドオンリーでやってみてはどうでしょうかね?WILD TRIGGER、THE GANG LICENSE、たま屋、スエヒロック、Meetbool Machine、そしてパンダーズ。他にもまだまだ良いバンドがたくさんあるはずなんですよね、安来には。メインには向風(ドラムは安来出身)あたりにやってもらえばなかなか素敵なショウになりそうに思うのですがどうでしょうか?月の輪祭り実行委員会の皆様?

(8/10)「LIVE@LOACH#23 アフター」
新機材導入後二回目のLIVE@LOACHは、出演バンドの約半数が初出演バンドというなかなかフレッシュなイベントとなりました。PA担当のもっちーも慣れてきたようで前回よりは確実に良い音になっていたように思いますね。それでもやはりいくつか機材トラブルが発生していたので今後はそういったあたりへの対策をしっかりやっていこうと考えてます。

今回は前日にステージ設営と機材搬入をほぼ一人でやってみたんですが、かなりな時間と労力を費やしてしまい、当日はもうクタクタ…、このあたりの対処もなんとかしたいなぁとも思います。設営と搬入を手伝ってくれるバンドは出演料半額とか、もういっそバイトを雇っちゃうとかね。

しかしPA側からライヴ見ると、今までプレイヤーとしては気づかなかった様々なことが分かってきて大変勉強になります。ライヴハウスでは(たぶん)教えてくれない、でもやっぱり知っておくことが必要なこと。これらは今後当日記で追々触れていこうと思います。

最後になりますが、出演バンドの一覧と写真は例によって「LIVE@LOACH」のページにありますのでTOPページから開いてやって下さい。掲載分以外の写真もありますのでこちらもご入用でしたら連絡ください。PCアドレスを教えてもらえればデータ送信しますので。

次回LIVE@LOACH#24(9/19)は超久々の土曜開催。早めに終了、撤収して打ち上げやろうと思います。遠方の参加バンドさんも今から宿を予約、ですよ♪

(8/6)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューR」
NOジャンル!NOレベル!NOエイジ!NOエリア!と銘打たれたこのアルバムのラストを飾るのは、癒し系、と軽々しく区分けするのもはばかられる名曲、FLMINOMGreen Butterfly
このアルバム「NO!NO!NO!NO!U」のトータルエンジニアとして協力いただいた米子ベリエ谷尾氏プロデュースの楽曲だけあってどこをとってもまさにプロの音。打ち込みの音と生音とがしっかりと自然にからみあって奏でる音には本当に心安らぐばかりです。様々な録音状況による様々な楽曲が詰め込まれたこのアルバムのラストにこの曲が存在していることで、アルバム全体に不思議なトータリティが感じられ、この曲の持つ説得力が全てを包み込んでくれているように思います。
さて、そのFLMINONですが、只今全国発売向けのCD製作中と聞いております。これはもう応援するしかないですね。もしメジャーデビューとかあればプレミアつくかも?(笑)。

(7/31)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューQ」
AUXと書いて「アックス」。もうみんな覚えましたね。やまね、もっちー、おっきーの飲めば別人格トリオが織り成す超弩級のメタルナンバー「8888」。いやぁマジでこりゃやられたね、カッコいいね。
もともと初期のライヴでは人間椅子のコピーなんかもやっていた彼らですが、やはりオリジナル曲の出来の良さ、完成度の高さは特筆すべきものがあります。曲展開も中盤の落としどころ前後の展開もなかなか意表をつくものであり、このあたりの作りは見事と言う他ありません。
あとはスリーピースバンドとして三人全員がボーカルをとれるのも強みですね、声質もそれぞれ特徴があっていい按配にパートが割り振ってあるように思います。それにしてもこのサビメロは本当に頭に残りますね、心躍ります。
只今レコーディング中のバンドはたくさんいますが、自分が最も音源完成を楽しみにしているバンドのうちのひとつです。進んでるかい?もっちー。

(7/30)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューP」
ライヴをやればまとまった演奏と楽しいMCで見ている人全てを楽しませ、レコーディングをすれば上質で親しみやすい音源で聴く人全てを唸らせ、祭りに呼ばれればセンスの良い選曲のコピーで大いに盛り上げる。仁多の四人組バンドSalty Dogはそんなアマチュアバンドの理想形ともいえるバンド。前作に収録の「風のメロディー」に引き続いて、今回の参加曲である「Smile! Smile! Smile!」も期待を裏切らない見事な出来栄えであります。
男性二人がパートを分け合ってボーカルをとるスタイルは自分としてはやはりビートルズを思い浮かべてしまうのですが、聴いた時の心地よい感触と、隠し味的に各パートにちりばめられたフックの精巧さはまさに仁多のビートルズ(!?)。そしてなにより楽曲組み立ての基本としてメロディを常に中心に据えていることに自分なんかは大いに好感を持ってしまいます。同業者(バンドやってる人たち)のウケが良いというのもやはりポイント高いですね。

(7/29)「夏合宿」
LIVE@LOACHでもお知らせしたとおり、パンダーズはこの週末大山で合宿し、パワーアップしてまいります。バーベキューして、花火して、飲み会して、乗馬して…一応練習もして。ちなみに宿泊先は大山乗馬センターのコテージ。以前ここでバイトしてた関係で安くしてもらいました。乗馬クラブとしてはありえないくらいに安く馬に乗れるし、馬のほとんどは実際に競馬場で走っていたサラブレッドたち。オススメなので是非一度遊びに行ってみてください。
ちなみに自分、こう見えても駆け足レベルで乗馬できます。全く制御できないのでどこに飛んでいくかわかりませんが…。


(7/28)「LIVE@LOACH#22 アフター」
さすがに疲労困憊状態です。とりあえずライヴの写真などはLIVE@LOACHのページに載せておきましたのでそちらをご覧ください。写真はいつもの如く希望者にデータでお送りしますんで連絡下さい(携帯は×です)。

(7/25)「A-DAN-K」
今日は久々に保育所の保護者バンド、A-DAN-K(あだんけ〜)での活動として、いつの間にやら毎年恒例となってしまった保育所夏祭りでの演奏。今回はボーカルにぺこぽんのめぐちゃんを迎え、「アンパンマンのマーチ」「サザエさん」「崖の上のポニョ」「狙いうち」「さんぽ」などをやりました。自分達だけで機材を全部運び込んで演奏し、また撤収するのは本当に大変なんですが、子供達はかなり喜んでくれたようなので頑張った甲斐があったかな、と思います。
さて明日はLIVE@LOACH#22、.いよいよ新機材を使用しての本番を迎えます。出演者やお客さんが楽しんでもらえるような音が出せるのか、いや、そもそもちゃんとスピーカーから音が出てくるのか、いろいろ不安はあるんですがとにかく朝イチから今回PA担当のもっちーと奮闘してまいります。疲労はなんかもうピークに来てるっぽいカンジですが、まぁ気づかないフリして最後までいっちゃいます。差し入れはリポビタンD希望。

(7/24)「LOACHリニューアル」
もう知ってる人も多いとは思いますが、今回のLIVE@LOACHより新たに購入した自前のPA機材を使用することとなりました。今まではずっと松江のサウンドエース和田さんにPAをお願いしてまして、ありえないくらいの低価格でしっかりとした仕事をしてもらい何の不満もなかったのですが、やはり毎月開催しながら最低限和田さんにPA料金を支払えるだけのバンドを集めるのはかなりプレッシャーだったりしてたのです。白髪もなんだか増えましたし…ただの老化現象かもしれませんが。で、まぁとにかく自分で機材を持てば、たとえ出演バンドが少なくて赤字だろうと少なくとも気分的には楽でいられるワケなので。家計?知らんがな。
あとは…夢と情熱。思いつきと思い切りだけで見切り発車してしまったのは事実ですが、こんな自分にも叶えたい夢と抑えられない情熱があるワケです。それらを、自分の好きな人たちと共有し、分かち合うことができたらもうそれ以上の事はないでしょう。
もちろんリアルに足元を見ながら冷静に、しっかり考えながらやっていかなければならない事も忘れていないつもりです。やっていく事はいままでと同じく、地道に一歩一歩しっかり進んでいくこと。これしかないと思っています。
ともあれ皆さんの協力と理解があってこそのLIVE@LOACHであることも今までと何ら変わりありません。しばらくはいろいろご迷惑かけることもあると思いますが、長い目で育ててやっていただけると嬉しいです。今後ともよろしくです。

(7/23)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューO」
Ready? Go!」…いかにもTHE GANG LICENSEといったタイトルのこの曲は今までのギャングのレパートリーの中では最もヘヴィーさが感じられるナンバーではないかと思われます。リフで曲を組み立てるやり方は彼らの常套手段とも言えますが、やはりメロディに何かを訴えかける力が感じられるのは彼らならではこそ、ですね。
曲はメンバー二人が持ち寄った別々のものを組み合わせて完成させたとのことですが、変になじませる事なくなく、強引さで最後まで持っていってしまったことで、逆にこの曲をありきたりでない、不思議な感触を味わわせてくれる独特なものに仕立て上げていると言えます。
とはいうものの、やはり正真正銘のライヴバンドであるギャング達のこと、この曲もやはりライヴでの演奏を体験してこそその魅力を十二分に堪能できるであろう事は間違いありません。THE GANG LICENSEのNEXT LIVEは7/26安来LOACH。是非、生のTHE GANG LICENSEを感じてみてください。誰も敵うヤツはいません。


(7/20)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューN」

NO!NO!NO!NO!Uの音源締め切り直前に参加の決まった
the byebyes。実はボーカル、ギター、ベースは唯一の(?)メンバーである浜岡君の一人多重録音。ドラムサポートとしてウチ(パンダーズ)ののらが参加しています。録音はドラム録音開始からミックスまで一週間で仕上げたという超特急便、しかしながら緊張感にあふれた素晴らしい楽曲になりえたのは、ひとえに浜岡君自身のこの曲への想いが結実された結果であると想います。
我々パンダーズをバックにこの曲をライヴでやった時のMC
「この夜をこえなければ明日はない、男はただ黙って走るだけです!聴いてください「
夜をこえて」」
には誰もがシビれました。

最後に浜岡君自身のコメント
『この曲を地元江津に、同じ病いを抱える安来、島根県に。また全てのベッドルームの革命家たちに捧げます。』


(7/19)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューM」
朝は来るし
昼は来るし
夜は来るし
朝は来る
あぁ 頭は世界…」

意味深ながらも簡潔な詞を、ラフでラウドなサウンドに叩きつけるように乗せ、ハウリングを起こそうが録音ピークを越えようがおかまいなし、いや逆にそれらすらも曲全体の雰囲気作りに一役買っているかのようにしっくりきている…スペースパンパンズの「せかい」はこの何でもありのオムニバスCDの中でも特に異彩を放つ、聴き逃せないナンバーであると言えるでしょう。
人間が根底に持つ破壊衝動を喚起させられるような荒々しさ、これは一言で言えばグランジ系とでも呼ぶべきシロモノであるのかもしれませんが、楽曲の、特に後半部分の流れを聴けば、けっしてそういった定義で表現しきれるものではないように思えます。
とはいえ彼らの表現力が最も発揮されるのはやはりライヴの場であると思われます。現在はくらくらまみれと名を変えて活動しているようですが、是非近場…できればLOACHでそのパフォーマンスを満喫したいものです。


(7/16)「はみどりかずこさん

下の娘(4歳)が最近よく口にする名前。「昨日はみどりかずこさんちに行った」「はみどりかずこさんが遊んでくれた」などとよく話すので「はみどりかずこさんって誰?」と聞いても笑いながら首をかしげるのみ。どうやら頭の中で勝手につくった架空の人物みたいだったのですが…。

昨日の夕方、ビデオ屋に行く途中の会話
「あ、この辺はみどりかずこさん家がある」
「ふーん、〇〇橋の近くなんだね。どの家なの?」
「んっとねー、んっとねー、みつからないねぇ」
「そっか」
「あ、そうだ!はみどりかずこさんちは火事でもえてなくなったんだ」
「……。」

(7/15)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューL
」相変わらずシングル曲(?)を作らせると小憎らしいほどにクオリティの高い作品を聴かせてくれる
PACIOLEK。この近辺限定(?)のヒットチャート番組があればチャート上位の常連となることはまず間違いなし、もちろんこの「グラマーガ〜ル(Sexy ver.)」もかなりのスマッシュヒットを記録しそうです…ただし放送できたらの話ですが(笑)。
とはいえ、グラマーガ〜ル嬢のセクシーボイスに耳を奪われがちなこの曲、よくよく聴いてみるとわりとロックンロールのルーツをしっかり辿った、キャッチーながらも実は骨太なサウンドを、レベルの高い高度な演奏の上に成り立たせているのはさすがの一言。それでいてちゃんとライヴ映えするようなアレンジが施してあるというライヴバンドの音源としてはお手本にしたいほどの完成度でありますね。
ちなみに前作「NO!NO!NO!NO!」に収録された「
PINK NIGHT」もエロくてカッコ良いライヴの定番人気曲です。こちらも必聴ですよ。

(7/11)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューK」
Hard&Punk&Rockn'Roll Band
NITRO STICK。彼らの参加曲「ROCK ME」は彼らのルーツのひとつであるアメリカンハードロックへのリスペクトにあふれた、まさに王道を征くといった趣のヘヴィーなチューンであります。自信に満ち溢れたギターリフが冒頭からエネルギッシュに曲を牽引し、ベース&ドラムのリズムセクションはあくまでクールに楽曲の根元を支え続けます。そして最大の見せ場である後半のギターソロパートからのバンドが渾然一体となった盛り上がり方は、これしかないと言わんばかりのニクい展開…ロック好きにはもう黙って肯く事しかできませんね。
録音からミックスまで全て自宅録音で臨んだレコーディングも、プロデューサー的立場であるTAKAさんのブログによる制作状況を読んでもらえば分かる通り、様々な試行錯誤や創意工夫が為されており、同じような作業をしている人にはかなり勉強になることが多いのではないかと思います。、
さて、今現在はメンバーの諸事情により活動休止中のNITRO STICKですが、彼らのHPを見てもらえればわかるように、根っからのロック好きバンド好きな彼らのこと、きっとすぐに新音源ひっさげてカムバックしてもらえるものと信じています。一番好きなことはそう簡単には止められない…でしょ?TAKAさん。

(7/7)「延期」
ここ数日帰宅が遅くてなかなか更新できません…レビュー書くのも結構時間かかるもので。つーワケでしばしお待ちを。
7/11のWILD PANDA LICENSEVOL.3は開催延期となりました。まーいろいろありましてね、いろいろと…。

(7/3)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューJ」

倉吉の矢井田瞳コピーバンド☆arrow eyes☆の今回のオリジナルナンバー「One Way Love」はパンダーズからの提供曲…というか私、松田健太郎の拙作でございますスミマセン。
いろいろ事情があって☆arrow eyes☆のオムニバス参加曲制作依頼をVoゆかさんから頂き、とりあえず以前から頭の中にあったメロディを掘り起こし、詞とコードをつけ、簡単なデモCDを作って渡しました。このデモCDの全体のイメージは松本伊代(笑)…まぁつまりアイドルポップをやりたかったワケなんですが、さすがに☆arrow eyes☆も毎月ライヴを行なう経験豊富なツワモノロックバンド、すぐさまロック風なアレンジを加え、見事に自分達の持ち曲として昇華させてくれました。作者としてこんなに嬉しい事はありません、アリガトウ♪
しかし思うんですが、どれだけ稚拙なメロディであろうと、「歌える」人が歌えばこんなにも「聴ける」作品に仕上がるものなんですね。コーラスも含めて、ゆかさんのボーカルの上手さはこのアルバムの中でも際立っているように感じられます。まさに声は最上級の楽器、そしてバンドの武器、ですね。


(7/2)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューI」

シンプルでストレート、我々パンダーズの参加曲「純愛ノイローゼ」はまさに直球勝負、難しいことは考えずただひたすら突っ走るのみのロックンロールナンバーです。歌詞もいい意味でテキトー。作者であるやまぐの「ロックンロールはこれでいいんじゃいボケっ」という叫びが聞こえてくるようです。
とはいえシンプルなもの程、実は極めるのは難しいとよく言われるように、一発録音(Vo以外)で臨んだ今回のレコーディングには難儀しました…結局「まぁミスが少なかった」テイクを採用して完成させたワケですが、聴いてみるとやっぱりバックはバタバタと余裕の無いカンジ…こういう曲を余裕たっぷりにさらっとできるとカッコ良いなぁなどと思いますが、まぁこのあたりがパンダーズの限界ですかねぇ。
ちなみにベースフレーズやエンディングはあのバンドへのオマージュが込められています。パクりじゃないよ(笑)。


(7/1)「NO!NO!NO!NO!U全曲レビューH」

前トラック「月の街」はライヴの生々しさを引き出すべくある意味シンプルなレコーディング作業であったと思われますが、この.Shaft(ドットシャフト)による「桜憐乱華」はまさに好対照、緻密に計算された複雑な手順を踏み、膨大なトラック数を駆使しながらまたそれらを凝縮し、効果的に編集された末に生まれたこのサウンドは、まさにレコーディング技術の粋をこらした才能と努力の結晶と呼べるものではないでしょうか。
一聴してわかる通り、コーラスを含めたボーカルだけでかなりのトラックを重ねて録音されており、楽器群もバッキング以外に様々なフレーズが合間合間に惜しげもなく投入されています。当然、トラック数が多くなればなるほどミックスバランスを保つのは至難の業となるのが道理なワケですが、そのあたりの問題をあっさりクリアしているあたりそのこだわりとセンスには脱帽です。さらにも増して、一度聴いたら忘れられないその純和風的なメロディと曲タイトルが表すイメージによって、楽曲全体には一種独特な風格さえ感じられます。
その.Shaft、只今10曲入りのフルアルバム製作中との事ですのでこれは期待度大、ですね。楽しみに待ちましょう♪