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<勝負>
ほとんどの牛突きは、制限時間を無制限として、徹底的に闘わせて勝敗を決める。
ただし、新潟の「牛の角突き」だけは、勝負づけをしない。両牛が全力を出しきったところで、あるいは、長引いて両牛の動きが止まったところで必ず引き分けさせる。その理由は、牛の角突きが神事として位
置づけられ、勝ち負けよりも鎮守への奉納としての意味があったことが大きいようだ。こうした歴史を背景にもつことから、国の重要無形文化財の指定を受けている唯一の牛突きでもある。
<鼻綱>
最初から鼻綱なしで闘わせるしきたり(新潟・宇和島・沖縄)と、闘いが本調子になったころを見計らって鼻綱を鎌で切るしきたり(徳之島・沖縄)、最後まで鼻綱をつけたままで闘わせるしきたり(隠岐)の、以上3つに大別される。鼻綱をつけたまま人牛一体となって最後まで闘う牛突きは珍しく、隠岐特有の風習だ。なんでも、後鳥羽上皇にご覧いただくのに、危険があってはならないという工夫の名残りであるらしい。
<角の矯正>
突き牛のシンボルともいえる角は、闘いの日に備えて鋭利に研がれ、まさに武器となる。ことに隠岐では、子牛のころから角の先端に開けた穴に針金を通し、両角を内側に曲げて、より勇ましい角に矯正するという。かたや、角にまったく人の手を加えず、自然のままの伸びにまかせるのが、引き分けにこだわる新潟の特徴だ。
<勢子(せこ)>
勢子とは、牛を操る闘牛士のことで、各地方においてその闘いぶりは異なる。勝負がつくまでたった1人で闘う勢子(隠岐)。牛1頭に1人がつくことを原則に、次々と交代する勢子衆(宇和島・徳之島・沖縄)。1頭の牛に13人までの勢子が同時につくことができるもの(新潟)。以上の3つに大別
されている。
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