授業の流れ(向山式跳び箱指導法で体育の授業開き)


  授業を始める前に      1 跳び箱(高さについては、学年の数かそれより1段低いもの)  
    用意しておくもの      2 マット
                    3 踏切版
                    4 ノートパソコン(「向山式跳び箱指導法」HPをダウンロードしておく。)
                    5 (大型テレビ *あればパソコンをつないで画面を大きく表示でき、見やすい。)


準備体操後、

指示1 今から「開脚跳び」で3回跳びます。
跳び終わった後は、座って待っています。それでは、はじめ!
    
     この場では、一切指導しない。安全に運動ができているかチェックするだけである。
   
指示2 3回とも跳べなかった人は、立ちましょう。
今日は、この人たちが全員跳べるようにみんなで考えていきましょう。

発問1 跳べない人にはどんな原因があるのでしょう。
     
     いろいろと意見を出させていく。以下のような意見が多く出る。

      1 手をつく位置がよくないから(半分より先に手をつくといい)
      2 助走のスピードが遅いから。
      3 助走の距離が短いから。
      4 踏み切りの時の力が弱いから。
      5 おもいっきり跳んでいないから。
 
発問2 インターネットで、跳び箱が跳べない原因の「クイズ」があるのでみんなも挑戦してみましょう。
       
      「向山式跳び箱指導法」HPの子どものページを開く。
      そこには、次のような4択問題がある。

      なぜ「とびばこ」がとべないのかな?

         [1] はしるきょりがみじかい。
         [2] ふみきりがよわい。
         [3] 手をつくばしょがよくない。
         [4] とぶのをこわがっている。

      「こたえ」の表示にカーソルをあわせると、「ほんとうのりゆうはどれもちがうんだ」とでる。

発問2 実は、次の2枚の写真に大きな原因が隠されています。
左側の子が跳べる子、右側が跳べない子です。どこが違うのか考えてみましょう。

       「肩の位置」に注目できればよい。
       「できない子」は、「肩の位置が手をついた位置よりも前に出ていない」状態になっていることに
      気づかせる。

指示3 本当にそうなのかどうか、跳べる人と跳べない人に実際にやってもらいますので
よく見てみましょう。

       跳べる子と跳べない子を2名ずつ跳ばせて、よく見させる。(どの子も見ることができるように
      配慮する。)

指示4 どんな練習方法をしたらよいか、ホームーページでビデオで紹介されています。
よく見てから、実際に練習してみましょう。

       「ビデオ(動画GIF)」を見て、運動のイメージを持たせて練習させる。
       練習方法には、「A式」「B式」があるが、最初は「A式」から始める。
       「もう少しで跳べそうな子」はA式を5回程度やってから跳ばせてみるとよい。
       「跳べそうになかった子」は、「A式」を行った後、「B式」を行ってから跳ばせて
       みるとよい。

最後に  みんな今日はよく練習して、みんな跳び箱が跳べるようになってよかったね。
 みんなと先生とで一緒になって考えたし、跳べなかった人も真剣に練習して、
跳べるようになりました。
 今日の出来事を忘れずに、この1年間、楽しく勉強していきましょう。

       授業後、「感想」を書かせて学級通信などで紹介するとよい。

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