騒ぎをききつけて郷の人々がやってきました。      
お百姓さんになだめられ、馬はやっとおとなしくなりました。
人々は、馬の手綱から「かわこ」をはずし、周りを取り囲み
ました。「おまえがかわこだのー」千代ちゃんのおじいさんが声
をかけました。すると郷の人たちは口々に叫びました。
「おまえがあのかわこかー」「わるさしたぶんこらしめちゃらんと
いけん!」「そげだ二度とわるさができんやにおしおきをしちゃら
んといけん!」「かわこ」は、声をだすげんきもありません。
でも、ときどきうらめしそうな目であたりをうかがっています。