おばあさんは家に帰ると、そのことをおじいさんに話しました。
「そらおまえいけずごのかわこの仕業だねか。」
「へーかわこ?」おばあさんはおどろきました。
「ねえおじいちゃんかわこって何のこと?」まごの千代ちゃん
がたずねました。「かわこはのー川の中にすんじょうだ。子ども
くらいの背の高さだども牛でも馬でも一人でもちゃげられえ
やな、ちからもちょーだあ。」      「ふーん」
「そーになーしゃべーこともできーし、字もかけーだあ。」
「へえ!わたし、かわこにあってみたーい」千代ちゃんは目を
輝かせました。
「いけんいけん!しいーこだま抜かれてしまーで。そげな時は
のーかわこの手が二倍にも三倍にものびーげな。」    
話を聞いたおばあさんは、「おじいさんがいわれやね白菜も
かわこがいけずしたかもしれませんね。」とうなずきました。