バーの扱い

そして、最後にもう一つ、『実際に子供たちの身の上におこった物語』説の根拠があるのです。
それは、ジバーの扱いです。

『実際に子供たちの身の上にはおこらなかった創り話』の「ヤマネコ号の冒険」と「女海賊の島」には、ジバーが登場しています。
よくよく考えてみると、航海に猿を連れていくのは、世話も含めてとんでもなく大変なことのような気がします。事実(?)「女海賊の島」では、ジバーは、ヤマネコ号が沈む直接の原因を作ってしまいました。子供たちは、この大変さをよく認識しているがためにジバーは自分たちの休暇には一緒に連れていかない方がよい、と結論づけたのです。

だから、ジバーは創造したお話の中にしか登場することができませんでした。「ツバメの谷」の冒頭にもツバメ達の家では、猿には猿らしい休みを与えた方が良いと考え、ジバーは動物園で親戚の者たちと仲良く過ごしている、という記述があります。

と、すると、ジバーの登場しない「シロクマ号となぞの鳥」は、やはり、『実際に子供たちの身の上におこった物語』、ということになりそうです。












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