戦闘の流れ
■ターン開始
●行動済解除フェイズ
全てのキャラクターの行動済状態を解除します。
●ファーストアクションフェイズ
ターン開始時に行うことのできる行動をします。
インスタントヒール等はこのフェイズに行います。
●イニシアチブ決定フェイズ
それぞれのキャラクターの行動順を2D6を振って決めます。
同値の場合は同時に行動を行ったものとします。
PC側、GM側で同値だった場合PC側から判定を行ってください。
結果GM側が行動不能になったとしても、同時に行動を行っているため
行動を行い、その後行動不能であるとしてください。
ファーストアクションフェイズに行動したキャラは既に行動済みであるため
イニシアチブを振ることは出来ないことに注意してください。
●メインアクションフェイズ
通常の行動はこのフェイズに行います。
宣言と行動は同時であることを忘れないで下さい。
このフェイズで「待機」を宣言することで行動をディレイアクションフェイズに遅らせることができる。
※中文魔法の順序の注意
中文魔法によってアクションの順番が元々順番が最後のキャラクターより
二つ以上後になることがありますが、
この場合その中文魔法をつかったキャラクターとそれにより順番が繰り上がるキャラの間に
「誰も行動をおこなわない順番」は発生しないものとします。
例えば、最後から2番目のキャラクターが中文4の魔法の詠唱を開始した後、
最後のキャラクターが中文1の魔法を使用すると、
最後から2番目のキャラクターから先に呪文を発動します。
●ディレイアクションフェイズ
魔法で詠唱時間が「中文*」になっているものなど、
ターン終了時に行う行動はこのフェイズに行われます。
メインフェイズに待機を宣言するとこのフェイズに行動できます。
この場合、中文、長文魔法の詠唱を開始することはできません。
二人以上このフェイズに行動する場合、それぞれが2Dを振って順番を決めます。
●エフェクトフェイズ
毒によるダメージやバーニングフィールドにいた場合のダメージは
このフェイズに計算されます。
●持続効果カウントフェイズ
○ターン持続する、という魔法などはこのターンに一つカウントが減少します。
■ターン終了
例.
サンプルリプレイを用意しました。
戦闘の進行に加え様々な判定のおさらいをしましょう。
戦士トーラス、神官エナ、そして仲間の魔術師ルードは薄暗い森の中でゴブリンに襲われました。
逃げるのは却って危険と判断した3人は戦うことにしました。
戦闘開始です。
■第1ターン開始
●イニシアチブ決定フェイズ
トーラス:9、エナ:8、ルード:10、ゴブリン1:6、ゴブリン2:8、ゴブリン3:5
順番はルード、トーラス、エナとゴブリン2の同時行動、ゴブリン3、ゴブリン1です。
●ファーストアクションフェイズ
ターン開始時に使える魔法はないので次のフェイズにいきます。
●メインアクションフェイズ
ルードの行動。
ルードはトーラスにレインフォースウェポンを使用することにしました。
この魔法は中文2なので、行動順が変わります。
順番はトーラス、エナ、ルード(魔法発動)、ゴブリン2、ゴブリン3、ゴブリン1です。
トーラスの行動。
トーラスはルードのレインフォースウェポンがかかってから攻撃するのがよいと判断したので待機を宣言しました。
行動はディレイアクションフェイズに行われます。
エナの行動。
エナは一番軽装なルードにガーディングシールドを使うことにしました。
この魔法は中文1なので、再び行動順が変わります。
順番はゴブリン2、ルード(魔法発動)、エナ(魔法発動)、ゴブリン3、ゴブリン1、トーラスになりました。
ルードの魔法、レインフォースウェポンの発動。
レインフォースウェポンの判定値は10なので
魔法の達成値2D6+2(魔術レベル)+2(魔力ボーナス)が10以上なら成功です。
達成値は10。成功です。効果値の判定に移ります。
1Dを振って6が出たのでトーラスのロングソードは2D6-2に+6の修正を加え、
2D6+4となりました。
トーラスの剣に魔法の力が宿り、それは切れ味を一層増しました。
エナの魔法、ガーディングシールドが発動されます。
ガーディングシールドの判定値は10なので
魔法の達成値2D6+2(法術レベル)+2(魔力ボーナス)が10以上なら成功です。
達成値は12。成功です。効果値の判定に移ります。
ルードの体が淡い光に包まれ、ダメージ減少が+3されました。
打たれ弱いルードもこれで少しは安心です。
ゴブリン2の行動です。
ゴブリン2はエナに向かって殴りかかることにしました。
ゴブリンの命中判定値は10固定なので、防御判定には10以上出せば防ぐことができます。
エナは盾で受けることにしました。
エナの筋力ボーナスは1でもっている盾はウッドシールドなので判定に+1の修正です。
盾技能のレベルは2なのでさらに+2の修正です。
つまり防御判定は2D6+2(盾レベル)+1(筋力ボーナス)+1(盾修正)となりますので、ダイスを振って6以上で成功です。
そしてダイスの出目は9でした。成功です。エナはなんとかゴブリンの一撃を盾ではじきました。
ゴブリン3の行動です。
敵の攻撃を受け、体勢を立て直そうとしているエナにさらに一撃を加えます。
ゴブリン3の命中判定値もやはり10固定です。
エナはこのターンはもう盾を使ってしまったのでもう盾は使えません。
エナはメイスで受けを行うことにしました。
判定は2D6+1(重武器レベル)+1(筋力ボーナス)です。
ダイスの出目は5。失敗です。
ゴブリンの攻撃力は2D6+6です。
GMはダイスを2個振り、出目は10でした。ダメージは14点です。
エナはクロークアーマーを着ていたので、防御力+4。
エナのダメージ減少は3なので合計7点のダメージを防ぎます。
エナは7点のダメージを受けてしまいました。
ゴブリン1はトーラスに殴りかかります。
ゴブリンの命中判定値は10固定です。
トーラスは剣で受けを行うことにしました。
判定は2D6+2(軽武器技能)+2(技巧ボーナス)です。
ダイスの出目は9で達成値は13です。
トーラスは軽々と剣で攻撃をはじきました。
●ディレイアクションフェイズ
トーラスの行動です。トーラスはまだ行動していないゴブリン1に攻撃を行います。
トーラスは魔法で強化されたロングソードでゴブリンに斬りかかります。
ゴブリンは回避判定の値が10固定なので、命中判定で11以上の達成値を出せば命中です。
判定は2D6+2(軽武器技能)+2(技巧ボーナス)です。
7以上で命中のようです。
そしてダイスの出目は12!クリティカルです。トーラスは2D6を振り足すことができるのです。
そしてもう一度ダイスを振ります。
…おっと1ゾロ。
クリティカルの振り足しの時に1ゾロを出してしまうと達成値にさらにダイス目を加えることができなくなってしまうのです。
達成値は12+2+2で16となります。
それでも命中は命中です。トーラスのダメージ判定に移ります。
トーラスの武器はレインフォースウェポンのかかったロングソードで攻撃力は2D6+4。
そして追加Dはトーラスの筋力12÷3で4。技能の追加Dは2。
ダメージは2D6+4+6です。
ダイスの出目は5でした。ダメージは15です。
ゴブリンの防御力は6なので、9点のダメージを与えることに成功しました。
ゴブリンはトーラスの一撃によって半分近く体力を減らされてしまいました。
●持続効果カウントフェイズ
レインフォースウェポン、ガーディングシールドの効果は9ターン持続しますが、
このフェイズでカウントが一つ減って残り8ターンとなります。
■第1ターン終了
戦闘はまだまだ続きますが、これ以降は省略します。
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