ぽえむ


夏の日が好きならば、太陽のように輝いてみよう

夏笑顔

Cool summer

あなたの冷たい手の平が
火照った体を冷ましてく
浮かぶあなたの微笑みに
秘める私の想いを乗せて
夕暮れの海に漕ぎ出して


Monopoly

夏の陽射しの真ん中で
走り続ける山道に
森の涼気を感じては
頂から眺める海の
磯の香りを楽しんで
夏の陽射しの真ん中で
僕は季節を一人占め


Jellyfish

海月という名の漂泊者
人は君を厭うけど
透けた身体が映すのは
涙の海と空の蒼
独りじゃないと告げるのは
遥かな空の渡り鳥
海月という名の漂泊者
たゆたう海は青き空


The van of summer

お前は何故に燃えるのか
雲をも通す白熱の
我が身を焦がす灼熱の
けして止まらぬ猛攻に
涼風一陣 昼下がり


Watermelon

西瓜の種をまきました
明日にはその芽が出るのかな
そんなことが楽しみで
朝日が昇れば水をやり
世話することが楽しみで
果実が実ったその朝は
大きな声で歌っては
感謝しながら胃に納め
嵐の夜がやってきて
荒れた畑を眼に映し
心は雨にひしがれて
そして西瓜は忘却へ
ある年庭に見つけたは
儚く芽吹く西瓜の子
嵐の朝に見えたのは
上辺だけのさよならで
ずっと前に進んでた
健気な君が愛しくて






おしながきへ