まっしゃんな四方山話し2

  

  
雪の深々と降る寒い冬の日の出来事。

  彼はすでに我慢の限界であった。

  
  トイレに走りこむ。

 
  (こう書けば誰も今の当たり前のトイレの姿を想像するでしょうが
    田舎の、ましてや昔のトイレ。)

  
  そのトイレとは、地面深く穴が掘ってあるだけの所に、足を置く両サイド

  に板が渡し置いてあるだけのしろ物。

  救いは気持ち程度の屋根があるだけ。

  

  たまたま彼の前に用をたした人が、方向を定めきれず足置き板に水分質を

  かけてしまっていたのであろうか?足置き板が凍ってしまっていた。

  
     (悲劇はその時起こった!)


  
ズルッーっ!!すってん、ゴローッ!ボッチャン。

  
  彼は落ちた・・「たすけえ〜!たすけて〜!」

  
   (幸いに騒音のない田舎だったからこそ聞こえたのであろう)

  
  親が駆けつけた。

  
○○コまみれの彼を母親が引きずり上げ、家の前で体を洗ってやろうと

  水道の蛇口をひねる。

      
      (寒さで水道も凍り水が出ない・・・・・!!)

  
  周りは冷たい雪の世界・・・・・ 残るわ、雪だけ.

  真っ裸にされた彼の体にむけて

  雪をつかんでは拭きつかんでは拭き。

  
  彼は今、人一倍元気にたくましく育っています。




















【おやじさん、ラーメンお願いっ!】

  

  ガラガラガラ〜ッ!ドアを開ける。

     
     (ドアなどと言うモダンなものではないが)

  
  そこにはいつもの頑固親父の姿が。

     
     (言ってしまえばとても正直者なのであろう)

  
  おお〜っ、仕事はどんなか〜?

  
     (実は彼、大手企業のトップ営業マンだったらしい、年収何千万?)

  
 「どこも不景気不景気言ぅーとるが・・・どがーなか?」

  たわいもなく、しかり、心に温かい火を灯してくれるそんな

  おやじさんの話し。

 



  

 【かき氷】


  

  学生:「おじさーん、かき氷はじめたんだーっ!

                  んじゃ俺イチゴ下さい。」

  
  おやじ:「おまえお金あるんか〜っ!!」 

  学生 :「そ、その位は・・・」

           
      (軽快な機械音と共におやじかき氷を作り始める)

  
  ガシャガシャガシャガシャ

  おやじ:
「久々で失敗したわっ、半額でええわっ!」 


  

  




 【焼きそば】・・・・・

   

  おやじ:「何にする?」

   学生:「んん〜焼きそば!」

  おやじ:「はあ!ラーメンか!」


   学生:「い、イヤ、焼きそば!」 

  おやじ:「・・・・・・・・」

     (なぜか機嫌が悪そう)

   学生:「やっぱりたこ焼きに・・・・」

   おやじ:
「たこ焼き2時間はかかるで・・・」










【クリスマス】


   ドアを開け店に入りながら
   
       「いやー早いねー今日はもークリスマスだよー。」

   おやじ:「くっ!、クリスマスだなんだ言ぅーて外国の正月に

            踊らされて金使こーて、どーするんだーっ!」

       「日本人なら自分とこの正月だけ祝えばええんだー!!


   ・・・・・おやじさんの言うことも分かるが、クリスマスは

        外国の正月だっけ???     





















【2B弾】


子供の頃、よく火薬もので遊んだ記憶がある。

その中のひとつに2B弾なるものが有った。

なにぶんにも昔の事なので定かでないが、クラッカーとも呼んでいた様な気もする。

(違うような気もするが?)

細長い、長さ10センチ太さ5ミリ程の筒状で、先っぽに黄色い火薬が少し

はみ出させて有る、そこに火をつけると黄色い煙が出てある時間が来ると

爆発すると言う代物だ。

それを、蜂の巣に仕掛けて爆発させたり、カエルにいわえつけて・・・

今考えるとヒドイ事をしていたものだと反省する。

またその2B弾のいい所は、爆竹などと違い池とかに水溜りに投げても投げて

も消えないと言うところである。

そんな2B弾をふと思い出し、無性に火をつけてあの音を聞いてみたいと思う

ことがある。

今でも売って有るのだろうか?







 



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