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 つい少し前まで、味噌は家庭で作られてきました。文字通り「手前みそ」です。出来合いの食材や外食が食事の主流になりつつある現在、長く受け継がれてきた家庭の知恵を失うのはもったいない話です。味噌づくりは、家庭の味の復権だけでなく、もの作りの楽しさにあふれています。そして私達の味覚を鍛え、さまざまなことに気づかせてくれます。
 
手前味噌を作りましょう
そう遠くない昔、どこの農家でも、味噌や醤油や漬け物が作られていました。味噌や醤油は発酵することにより独特の旨味がでるのですか、発酵には酵母や乳酸菌などの微生物の働きが欠かせません。微生物たちには多くの種類があり、各家々には、固有の酵母や乳酸.菌が住んでいて、家ごとの独特の味を醸し出していました。菌たちは、発酵という働きをおこないつつ、一方では味噌や醤油や漬け物を食料にしています。食料が減ると、菌たちも弱って数が減少してしまいます。発酵食品を作り続けることが、元気な菌を増やすことになり、ひいてはおいしい我が家の味を作ることになるのです。
 
味噌を作るための道具 材料(甘口味噌2kg分)
かめ(常滑焼さのかめか最適)、ざる、鍋(あれば圧力鍋)、すり鉢、すりこぎ(または、豆をつぷす道具一布袋とビール瓶、餅つき機、スピードカッター等)、竹の皮、重石、押し董   大豆  ゆで上がりで1kg
     (乾燥状態では約4了Og)
こうじ  800g
塩    200g(できれば自然塩が良いです)
種水(大豆の煮汁)  30ml

(辛口味噌を作る場合には、こうじの量を 500gに減らして<ださい。他の 材料は同じ分量です。)
 
 作 り 方
1. 大豆は良<水洗いをして、3倍量の水に浸して一晩おきます。
 (大豆が2−3倍にふ<れますので大きな鍋に入れてください)
2. 十分水を吸った大豆を煮ます。
 最初は強火で、煮立ったら弱火にし4−5時間煮ます。(煮汁は、いつも豆がかぶる位しておき、煮上がった豆は指で軽<押さえてつぶれれる<らいの柔らかさにします。)圧力鍋の場合は15〜20分煮て、10分間蒸らします。
3. 豆を煮ている間に、かめ、押し蓋など、みそ作りに使う全ての道具を熱湯で消毒しておさます。こうじをよ<ほぐし、塩180gとよく混ぜ合わせます(こうじの塩切り)。
4. 煮えた大豆を布袋かざるに揚げて汁と分け、大豆が熱いうちに良くつぶします。
5. つぶした豆が温かいうちに塩切りこうじと良<混ぜ合わせ種水を加え耳たぶくらいの柔らかさにします。
6. 野球のボール大に味噌を丸め、かめの底に打ち付けるように味噌をつめていき、空気が入らないようにします(味噌玉の問に空気が残りますとカピの原因になります)。味噌玉を入れ終わったら表面を平らにして、残しておいた塩を表面にまぶし、無添加のラップ(竹の皮、和紙など)をかぶせます。
7. 押し蓋をおき、重石をのせます。重石は全材料と同重量のものを使います(重石はたまりを上にあげ、カピを防ぐためにも大事です)。最後にかめのロに紙で蓋をして仕込み年月日を書いておきます。
保存は風通しが良く、直射日光が当たらず、湿度変化の少ないところで行ってください(外気の抜ける床下、北側のベランダなどが適しています)。
仕込んだ年の海雨が明ける頃が切り返しの時期です。切り返しは、みそ全体を再度混ぜ直すことで、こうじ菌を元気にし、水分塩分を均−にする為に行います。この時、みその表面やかめの内側にカピがついていたらキレイにふき取ってください。

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